「日本文学100年の名作第4巻 木の都」
たくましくも戦争と向き合ってきた日本文学 「日本文学100年の名作第4巻 木の都」 新潮文庫 「木の都 織田作之助」十年ぶりに大阪の町を訪れた「私」。何気なく入ったレコード店の店主の顔は、どこかで見た記憶があった。降り出...
たくましくも戦争と向き合ってきた日本文学 「日本文学100年の名作第4巻 木の都」 新潮文庫 「木の都 織田作之助」十年ぶりに大阪の町を訪れた「私」。何気なく入ったレコード店の店主の顔は、どこかで見た記憶があった。降り出...
本当にいいものは決して滅びない 「悦ちゃん」(獅子文六)ちくま文庫 お転婆でおませな10歳の女の子・悦ちゃんは、のんびり屋のお父さんと二人暮らし。ある日、デパートで応対してくれた優しいお姉さんを悦ちゃんは好きになり、ママ...
戦後の日本社会を予言したかのような恐るべき作品 「塩百姓」(獅子文六)(「日本文学100年の名作第4巻」) 新潮文庫 終戦まもなくの頃、ある海沿いの貧しい村で、とりわけ貧しい百姓・太兵衛が自家製塩を始める。塩は飛ぶように...
獅子文六、再評価は当然の流れなのでした 「コーヒーと恋愛」(獅子文六) ちくま文庫 お茶の間の人気女優・坂井モエ子43歳はコーヒーを入れさせればピカイチ。そのコーヒーが縁で演劇に情熱を注ぐ8歳下のベンちゃんと同棲生活を続...
90年後の未来を予想した獅子文六 「ロボッチイヌ」(獅子文六) (「ロボッチイヌ」)ちくま文庫 引退した事業家の福富は、 女性の「あらゆる特徴を 具備」するロボットを大量生産し、 売春婦の代わりをさせることを 思いつく。...
どんな形であれ、感動がないはずがありません 「ある結婚式」(獅子文六) (「百年文庫003 畳」)ポプラ社 ずっと媒酌人を 断り続けてきた「私」は、 ある知人からの依頼だけは 断り切れずに引き受けてしまう。 結婚する当人...
クラシックからモダンへの変遷の滑稽さ 「ライスカレー」(獅子文六) (「ロボッチイヌ」)ちくま文庫 コック見習いのフー公は、 客の若旦那が気に入らない。 女給のおキミちゃんに いつも色目を使うからだ。 フー公はおキミちゃ...